このコラムをご覧になっている方の中には、自身がバイクを所持しツーリングを楽しんでいるという方もいらっしゃるかと思いますが、そんなあなたが
じぶんの子ども、特に学生や社会に出たばかりで「バイクがほしい、バイクに乗りたい」と言い出したら、どうしますか?
「良いじゃないか!バイクは楽しいし便利だからぜひ乗ってみるといい」
と、大手を振って後押しする人、ライダーの中でもなかなかいないようです。
それはなぜかと言えば、やはり、万が一事故に合った際、バイクは車に比べ体を守るものが無いので、
重傷率・死亡率が高くなることを知っているからでしょう。
親としては子を危険な目に合わせたくないですし、かといってバイクの楽しさも十分知っていますから
どう答えるべきか難しいところではあります。
子どもの年齢が若ければ若いほど、楽しさや憧ればかりが先走りますし、
自分の運転での実践の怖さは未経験ゆえ、ますます反対したくなると思います。それは親心として当然ですよね。
判断がとても難しいことろではありますが、
まずは普通自動車の免許を取得してもらって、実際に車道に出て運転してもらい
実践を積んでから、バイクの運転を考える、という方法を取るのもひとつだと思います。
実際に、車の運転をしていると、左後方から急にバイクが現れてヒヤっとしたり
車と車の間を蛇行しながら先へ進み、こちらにぶつかりそうになるのを経験したりします。
実践でバイクの怖さを感じてもらうことで、安全に対する意識を強く持ってもらうのは
親がただ「バイクは危ない」と伝えるだけよりは、大きな説得力を持ちます。
運転するというのは、自分はもちろん、他者の命の責任もかかる、ということ、
自転車の延長のように気軽に乗れるものと考えるのは大きく間違っていること。
ハンドルを握る前に、安全に乗る方法をよく考えてもらうようにしたいですね。
親としても、親子でツーリングというのは夢でもあります。
誰でも20歳になったらバイクに乗っても大丈夫、という基準があるわけではありません。
自分の子どもが「今ならバイクを運転しても大丈夫かな」と思える時期をよく見極めて
バイクを勧めてあげたいところですね。