バイクシートのお尻が痛いときの対処法は?

バイクシートのお尻が痛いときの対処法は?

バイクに長い間乗っていると、徐々にバイクシートのなかのウレタンが劣化し、クッション性がなくなってしまいます。これがお尻の痛みの原因になることもあるため、ウレタンが劣化している場合は、ウレタンを張り替える必要があるでしょう。

この記事では、バイクのシートでお尻が痛くなったときの対処法を詳しく紹介します。

シート本体を取り替える

まず考えられるのは、シート本体を丸ごと新品に取り替えてしまう方法です。車種にもよりますが、作業は難しいものではなく、初心者でも十分できる内容でしょう。

ただし、シートのクッションがもともと薄い場合は、新品にしてもなにも解決しません。また、ほかの方法と比べて金額が高めになってしまうのも難点です。また、珍しい車種だとシートが見つからないこともありえます。

社外品のシートクッションを購入

次は社外品のシートクッションを取り付ける方法です。薄手の座布団のようなクッションをマジックテープなどでシートに巻き付けて固定するだけのため、作業も難しくありませんし、金額も比較的低額で済むはずです。シートクッションがもともと薄い場合に効果を発揮するでしょう。ロングツーリングなどで長時間バイクに乗る場合にも、シートクッションを追加すれば、お尻の痛みや腰痛の予防になります。

一方でクッションが劣化している場合、社外品のシートクッションを取り付けても一時的な対策にはなるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。

シートクッションを張り替える

もう1つの方法として、クッションを張り替える方法があります。クッションが劣化している場合には効果的ですし、シート本体を丸ごと交換するのと違って、金額もそれほどかかりません。

難点は、自分で張り替えるには技術力や手間が必要な点です。特にもともとのシートクッションが薄い場合は、「アンコ盛り」といって自分でクッションの厚みを調整しなければならず、難易度が高くなります。

シートクッションの張り替え方法

バイクのシートクッションの張り替えは自分でもできます。バイクのメンテナンスやDIYに慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、一つ一つの作業を丁寧に行なえば大丈夫です。張り替えに必要なものや作業の手順、注意点を解説します。

用意するもの

シートクッションの交換を確実に行なうために、以下の道具をホームセンターやインターネットショッピングなどでそろえておきましょう。

  • レンチまたはドライバー
  • ミニバール
  • マイナスドライバー
  • ラジオペンチ
  • 替えウレタン
  • タッカー・タッカー針(針)
  • ボンド
  • 新しいシートカバー(張り替える場合)
  • ステープルリムーバー
  • 防水ビニール

レンチ、ドライバーはシートの取り外しや取り付けに必要です。バイクに合わせたものを用意してください。

シートカバーはタッカー針で固定されています。多くはマイナスドライバーとラジオペンチで抜けますが、マイナスドライバーでは抜けにくい場合に備えて、ミニバールを用意しておくと安心です。マイナスドライバーとラジオペンチの代わりに専用のステープルリムーバーを用意してもよいでしょう。

替えのウレタンは、車種によっては専用のウレタンが販売されていることがあります。専用ウレタンがない場合は、一般のウレタン材を加工して貼り付けましょう。

タッカーとは大きなホッチキスのような工具のことです。タッカー自体は100円ショップでも販売していますが、打ち込み力が弱いことがあるため、ホームセンターで販売しているものを使うのが無難です。タッカー針が短すぎるとすぐに外れる可能性があるため、6mmもしくは10mmのタッカー針を用意しましょう。

新しいシートカバーの生地は、雨や紫外線に強い「アウトドア用」がおすすめです。防水性のない生地を選んだ場合、シート内に水が染み込んでクッションがすぐに痛んでしまうおそれがあります。

張り替え方法

次にウレタンの張り替え順序を解説します。

  1. バイク本体からバイクシートを取り外す
  2. マイナスドライバーでシートカバーを固定しているタッカー針を外す
  3. シートのカバーをはがす
  4. シート内部のウレタンを取り外す
  5. シート本体に残っているウレタンをきれいに取り除く
  6. シート本体にボンドを塗る
  7. シートに替えウレタンを貼り付ける
  8. シートのカバーをタッカーでとめる
  9. バイク本体に張り替えたシートを取り付ける

注意点

タッカー針の取り外しは、マイナスドライバーで浮かせてからラジオペンチで抜き取ります。マイナスドライバーで浮かせるときに、針が飛んでしまうことがあるため注意してください。安全メガネを着けて作業すれば安心です。深く刺さっていてマイナスドライバーで浮かせるのが難しいときは、ミニバールを使います。

ウレタンとシートカバーの間には防水ビニールを挟むようにしましょう。シートカバーがアウトドア用でも、縫い目は防水ではないことがほとんどで、そこから水が浸入することがあるためです。防水ビニールは薄めのゴミ袋などでも代用可能です。

防水ビニールを挟んでおくと、ウレタンとシートカバーの間の摩擦が減り、シートカバーを交換しやすくなるメリットもあります。

シートカバーをタッカーで留める際は、まず仮留めで位置を調整するのがコツとなります。最初から本留めしてしまうと、位置を動かさなければならなくなったときに再度タッカー針を抜かなければならないため、作業の手間が大幅に増えます。

シートカバーの位置が決まれば、次は本留めを行ないましょう。シートカバーにシワができないように引っ張りながらタッカーで留めてください。浮いているタッカー針があった場合は、ペンチなどで奥まで押し込んでおきます。

シートカバーの留め方は、以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

バイクのシートを張替える方法を解説!注意点や簡単にできる補修方法も紹介

シートクッションの交換をプロに依頼した場合

シートクッションの交換は自分でも可能ですが、手間や時間がかかってしまいます。また、バイクのメンテナンスやDIYに慣れていない場合は、難しい作業になるでしょう。確実な作業や安心を求めるのであれば、バイクショップに任せたほうが安心できます。

バイクショップに任せた場合の工賃は、1~3万円程度が相場です。金額は高いかもしれませんが、自分でやるよりは確実にきれいに仕上がるでしょう。

 

まとめ

バイクシートのクッションでお尻が痛くなってしまう原因としては、シートクッションがもともと薄い場合とクッションの経年劣化が挙げられます。お尻が痛くなった場合の対処法としては、シートを丸ごと交換する方法、社外品のシートクッションを追加する方法、シートクッションを張り替える方法の3つがあり、それぞれに金額や手間などでメリットとデメリットがあります。

シートクッションの張り替えは自分で行なうこともできますが、難しいと感じる方や美しい仕上がりを求める方は、バイクショップに依頼したほうがよいでしょう。

ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

バイク便・軽貨物 トレンドエキスプレス
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